『1/15 5分ルールの影響』
『1/15 5分ルールの影響』
日本医師会によるアンケート調査によると、 08年度診療報酬改定の「5分間ルール」で外来管理加算(520円)の算定回数は07年度より24・3%減り、約10万医院の開業医全体の収入減は年間748億円と推計している。1医院当たり75万円程度の減収となる計算。厚労省は開業医全体の減収を、年間240億円と見込み実施していた。
調査によると、「5分超」を満たせず加算対象患者が減った開業医は42・1%。要件を満たせず加算請求自体をやめた開業医は4・5%だった。加算は200床未満の中小病院も請求できるが、こちらも全体で57億円の収入減と試算された。日医は「5割近くの医療機関に影響が出ている」として、5分ルールの廃止を求めていく。
実際の診療では、いかに納得して管理加算を払っていただくかが重要で、その説明に時間を取られたり、トラブルが発生した際の対応など、見えない問題にも目を向けなくてはいけません。
調査日:2008年11月
調査対象:日医会員の中から診療所と病院の4342医療機関を抽出
回答率:45・4%(1972医療機関)